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「イルカ」 よしもとばなな (文春文庫)

イルカ

よしもとばななの書く妊娠出産小説。

この度は珍しく彼女自身の体験が色濃く出た作品だったように思いました。

というのも私は彼女のホームページの日記を愛読しているので、彼女の妊娠期間の内容を思い出したのです。
妊娠前の高熱、予期せぬ妊娠、何かを伝えたそうなイルカたち。

まだ子供を生んだことがないけれど、いつかはと願うものとしては、主人公が身体から受けとるメッセージ、人間の本能を感じさせる描写がすごく面白かったです。

私がばななさんを再発見した小説は「体は全部知っている」で、彼女の身体感にはかなり影響を受けてる気がします。

小説中にでてくる主人公の女性観、男性観はかなりするどくてどきりとしました。
けっこう際どいことをさらりと書いてくれてます。
結婚する前に読みたい本かも。。。(危険な発言か?)

彼女らしいオカルトな部分も好きです。
アムリタが出た当初、ちがう世界に行き過ぎてるみたいな批判があったような記憶があるのですが、(そしてそれを真に受けて読みそびれてました)最近初めて読んだら、ほとんど違和感がありませんでした。

ばななさんは子供を授かる少し前から、作風が違う段階に入ったと私は感じているのですが、基本路線は変わってないのだろうと思います。

作品のハードな部分と優しい部分、両方に惹かれます。










  1. 2008-12-06(Sat) 13:17:45|
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野菜の図鑑

NYの紀伊国屋で買ってきた本。
「からだにおいしい野菜の便利帳」
野菜便利帳

100種類以上の野菜、果物、ハーブ、海草、ひとつひとつの旬の時期、栄養価、保存法、調理の仕方、産地などが美しい写真とともに載ってて、眺めてるだけで楽しくなってきます。

旬の時期がさだかじゃないものも多かったし、保存法もかなりいい加減だったので、これはとっても役に立ちそう。

こちらでよく見かけるけど料理法が分からなかったアーティチョークも載ってました。
あと、たくさんあるサラダ系の葉ものの区別がつけらるのもうれしいです。
サラダ菜、ロメインレタス、サニーレタス、シルクレタスなどなど。
あの葉っぱはエンダイブっていうのか~、しかも緑黄色野菜なんだ~と、発見することも多々。

野菜の名前の横に英語と漢字表記してあるのも楽しいです。
おくらは秋葵。しめじは湿地。トマトは小金瓜。

野菜を料理するのがさらに楽しくなりそうです。




  1. 2008-09-14(Sun) 10:33:54|
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赤い長靴 江國香織

久しぶりに読んだ江國香織。友達が貸してくれました。
彼女の「つめたいよるに」という短編集は好きです。あと、エッセイも。
長編は数冊読んだけど、あまりぴんと来ませんでした。

これはある夫婦が主人公の連作短編。

結婚10年目。子供のいない夫婦の日常。もろいようで安定した不思議な関係。

ちょっと、いたたた....。と思ってしまった。

共に暮らすことで作り上げてきた暗黙のルール。だからこその過ごしやすさと、血のつながった家族とは違う距離感。

私はこの主人公ほど繊細ではないけど、何気ない日常のなかでゆらぐ心理が妙にリアルでした。

江國さんは、人間の無意識な残酷さとかエゴイスティックなところをさりげなく描写するのが上手いように思います。優しく冷たい空気感というか...。




  1. 2008-08-26(Tue) 03:57:47|
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ボクの音楽武者修行 小澤征爾

一度読んでみたいと思っていたこの本、夫が借りてきてくれました。

面白くて一気読みでした!

単身ヨーロッパへ渡り、数々の成功をおさめた後、日本へ凱旋した直後に書かれたらしいこの本は、若き小澤さんの熱気があふれていて、ぐいぐい引き込まれます。

それにしてもわずか2年半の間になんと濃い体験をしてるんだろう!
ブザンソン国際コンクールの優勝に始まって、ベルリンでカラヤンに師事、アメリカのタングルウッドでシャルル・ミュンシュに師事、バーンスタインに出会い、ニューヨーク・フィルハーモニックの副指揮者になってコンサートツアーに伴い、日本へ帰国。

しかも、それぞれの名指揮者に師事できたのも、オーディションやコンクールを勝ち抜いたから。
もちろん彼には素晴らしい才能があっただろうけど、その努力も並大抵ではなかったはずです。
コンクールの前の準備はモーレツにやったのでその期間のことは断片的にしか思い出せないと書いてあったけど、ほんとに寝食を忘れ、不眠不休でスコアを読み込んで暗譜してたんじゃないかな。

またその時代に(1959~61年)ろくに言葉も通じない外国で、いろいろな挑戦を重ねたバイタリティーはすごいです。ホームシックにかかって、修道院でしばらく過ごしたなんて話も出てくるのですが、やはり相当の孤独感だったのではないかしら。ネットで日本のテレビ番組まで見られる現在と違って、電話もかけられなかっただろうし、日本食も手に入らないだろうし。

以下、特に興味深かった箇所。
*小澤が自分の学んだ斎藤秀雄のメトードの素晴らしさを上げるくだり。
「自分の体から力を抜くということが、いつでも可能になる」という基礎の動き。

この脱力って、すべての楽器、あるいは身体操作が必要なすべてのプロが大事にすることのなかもしれませんね。

*世界のオーケストラの違い
フランスのオケはアンサンブルが弱いけど(団体のなかにあっても自分がまず第一と考えているよう)、音に色彩感やみずみずしさがある。ドイツのオケは団体としての行儀がよく、一糸乱れぬアンサンブルと構成力を示す。アメリカのオケはメカニックに強く、音が大きいけれど、ヨーロッパのオケのような国民性や伝統に基づいた特色というのは薄い。音楽家が自分の出す音とビジネスを結び付けている向きが強い。

今はどの国のオケも国際化が進んでそうだし、昔ほどに強い特色はなくなったのかもしれないけど、大きな傾向としては変わってないんじゃないかと思いました。
ベルリンでいろんな国のオケを聴けたのは得がたい経験だったな~と今更ながら思います。オケごとの違いも確かにあるけど、国民性ってあるな~とつくづく感じたもの。

*食べ物へのノスタルジー
外国生活の長い日本人たちの涙ぐましい努力を面白おかしく紹介してるのですが、「豆腐をつくってる人」「紫蘇を育ててる人」「もやしを育て損ねて嘆いてるひと」など。

小澤さんは魚をさばいて刺身を作れるようになったとか。
でもそれって、今も一緒かも~と思っておかしかったです。
私も紫蘇の鉢植えをもらったし、豆腐もつくったし(笑)。
でも今はその気になれば、かなりのものが手に入るから当時の切実さはないですよね。

*バーンスタインとの関係
さまざまな功績を上げて、2年半ぶりに帰国した小澤さん。飛行機を降り、なつかしい家族や友人を見つけた瞬間、バーンスタインがすごい勢いで彼を抱きしめ「セイジ!よかったな!」と言ってくれたそうです。その写真は巻頭に載ってました。そのときの小澤さんの気持ちを思うと、ちょっとじんとしますよね。

近年、体調を崩されてましたが、まだまだ活躍されるのではないかしら。
指揮者ってたいがい長寿だし。
本全体を通して感じる前向きなオーラに、読後なんだか元気になりました。
ファンじゃなくても一読をお勧めします♪




  1. 2008-08-13(Wed) 09:53:28|
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「西洋音楽史」 岡田暁生著

このそっけない題名にもかかわらず、か~なり面白かったです。


筆者は常にその時代、その場所で音楽はどんな意味を持っていたかということを問います。今現在のわたしたちの感じ方といかに違ったか、またなぜそうだったのかということが、時代背景を含めて分かりやすく説明されます。


印象に残ってるのはバロック音楽の時代のとらえにくさ。イタリア、フランスで主流にあった「王の祝典のための音楽」と、バッハを代表する教会を中心とした「神への捧げ物である音楽」という、まったく違う潮流が同じ時代にあったことなど、個々の作曲家にばかり目の行きがちな私には、すごく新鮮でした。


「王の祝典のための音楽」といえば、この本にも紹介されてる「王は踊る」という映画を見たことがあります。
ルイ14世のための音楽に生涯を捧げたリュリが主人公でした。ルイ14世といえば、ベルサイユ宮殿を建てたひと。
王自身がバレエの主人公を務めたり、とにかく贅をつくした宮廷生活が印象的でした。でも、一番覚えてるのは、王が愛人とベッドインするときに、テントの影で見守るリュリが楽団を指揮して音楽を流すところ。あ~、ステレオないものね~と思ったけど、ぷっと笑ってしまいました。


「まじめなクラシック」のイメージが、19世紀のドイツ語圏で形成されたという説もかなりツボでした。パリやイタリアを中心とした華やかな音楽から見たら田舎くさいドイツ音楽が「ふん、なにさ、そんなチャラチャラした音楽。音楽とはもっと深く、内面性を表すもので、崇高なものなのだ~」とがんばってる内に、国同士の力関係の変遷も影響して、主流になっていったという話です。(かなり私流に縮めたかも)


あと、産業革命や科学発明、資本家の時代に、神や目に見えないものが消えていき殺伐と無味乾燥な世の中になっていったからこそ生まれたのがロマン派の音楽だったという話もけっこう頷けました。


筆者は19世紀の音楽史が専門なんだそうですが、作曲家を説明する口調で好みがなんとなく分かるのも面白かったです。ははぁ~ん、マーラーが好きなのね、とか。


「まえがき」と「あとがき」に書いている、筆者がこころがけたというポイントのひとつに、語り手の存在を中途半端に隠さないこととあります。筆者は、多くの音楽史が「正しいこと」を「客観的」に語ろうとするあまりストーリーの推進力を失っているように思えると指摘したうえで、この本は「ごく一般的な読者」に「歴史」を主眼にした大きな流れを感じてもらうことを狙いとしていると記しています。


「まえがき」で、ふ~ん、そうなんだと思い、本文を読んだ後、「あとがき」で、なるほどね~と思わせる、このサンドイッチ効果(?)。


細かなデータの積み重ねの上に総まとめがあるわけですが、そのまとめる人物の視点やキャラクターがはっきりしているほど、こういう本は面白くなるのかなと思いました。




  1. 2007-10-18(Thu) 21:56:00|
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