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知的生活の方法 ~音楽編~    渡部昇一+渡部玄一

英文学者の父と、チェリストの息子のリレーエッセイ。


渡部家はなんと昇一さん以外、奥様と子供3人全員が音楽家。


父親の昇一さんが、まったく音楽を聴かない家で育ちながら、ピアニストの奥様と結婚したことから西洋音楽に開眼し、子供達が音楽家へと成長していくなかで、いかに音楽の楽しみが深まっていったか。


息子の玄一さんが、どういう風に楽器と出会い、音楽家への道を歩んだのか。
その修業時代のおもしろエピソード、プロの演奏家としての情熱、現状の観察と提言など。


それぞれお互いのエッセイに触発され、西洋音楽という軸はありながらも、いろんなテーマへとどんどん話がふくらんでいきます。


自らを縄文人という昇一さんが、ず~っとよく分からんと思いながらお付き合いで行っていたコンサートで、ある時突然、爆発的な感動を覚えたという話がよかったです。


「音楽の聴き方」という本でも、あるジャンルが「分かる」までの過程を分析してましたが、ある程度、聴きこむことって大事だと思います。


きっと渡部さんも、コンサートのパンフレットの曲目解説などを読み、周りのひとの評価をなんとなく聞き、繰り返し聴いてるうちに、あるとき全部がつながったのではないでしょうか?


この爆発的な感動ってめったにないのだけど、出会えたときはほんとうに幸せなんですよね♪


私の思い出のコンサートのひとつは、マレイ・ペライアがヨーロッパ室内管弦楽団を弾きぶり(ピアノを弾きながら指揮をする)をしたもの。


ベートーヴェンの若々しさが感じられるピアノ協奏曲第1番で、それはもう心躍るノリノリの演奏でした。
ペライア、立って弾いちゃうじゃないかってくらい
独奏者とオケと聴衆の一体感がすごくて、終わった瞬間、スタンディングオベーション。
忘れられない、強烈で生き生きした空間でした。


そんな瞬間にまた出会えることを期待して、コンサートに行きつづけたいです。








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  1. 2010-09-28(Tue) 09:02:30|
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音楽の聴き方  聴く型と趣味を語る言葉           岡田暁生   中公新書

音楽の聴き方なんて個々人の自由、かもしれないけど、


もっと未知の面白い世界へ踏み込むことができる、


もっと楽しく音楽と付き合える、ということを、


あらゆる角度から伝えようとしている本だと思いました。


岡田さんの「西洋音楽史」という本でもそうでしたが、音楽と人との関わり方の変化を、歴史の流れのなかで解明していく部分がすごく面白いです。


たとえば「する人=演奏家」「聴く人=聴衆」「語る人=批評家」がどんどん別れていったあたりから、「音楽は語れない」というイメージがどんな風に定着していったかを語るところ。


岡田さんは「音楽は語れる」と反証します。


私自身、演奏をするひととして、解釈とはどういうことかと述べたくだりにはうなってしまいました。


とても平たく公式化するなら、私が考える音楽解釈の基本図式とはこのようなものだ。事実に基づき、かつ共同体規範を参照しつつ、その中に対象をしかるべく位置づけ、しかしそこから「私にとっての/私だけの」意味を取り出し、そして他者の判断と共鳴を仰ぐ


この共同体規範というのは、その音楽が生まれた歴史文化のなかで脈々と受け継がれてきた型、記憶といったもので、簡単に言うと「これってこういう/こうする/こうなるものだよね」という人々の共通認識だと思われます。


これを知っているのと知らないのでは、面白みが全然ちがうのですよね。


手がかり無く作品に向かって苦労してた若かりし時代が思い出されました汗


勝手な想像ですが、岡田さんがこの本を書いたモチベーションのひとつは、危機感だったんじゃないかと思いました。


多くのひとが、音楽を能動的に楽しむことから遠のいているのではないか。


元気になるためのCD、眠る前に心を落ち着けるCD、といった道具のような売り方をされている音楽、


あらかじめドラマティックな物語が付加されて、意味をさがす余地のない音楽を見ていて


「音楽は人が人へ向けて発する何かだ」と言う岡田さんは


音楽がただのサウンド、脳への刺激になってしまうことへの危惧を覚えると書いています。


『本来すべての音楽は2度と戻ってくることはない「あのときあそこで」開封された誰かから誰かへ宛てられたメッセージである』


という言葉に込められた音楽へのリスペクトに共感しますラブラブ


「おわりに」では親切にも、全編で述べたことをふまえた「音楽の聴き方」を箇条書きしてくれてますが、ここに到達するまでの濃い内容をこそじっくり味わってほしいです。 





  1. 2010-09-25(Sat) 09:08:43|
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王国 その4 アナザーワールド よしもとばなな

王国シリーズの番外編。

王国その4


このシリーズはなんとなく読んでいなかったのだけど、文庫本で出たのを機に3まで読みました。

そして番外編。

アリシア・ベイ=ローレルさんの装画がやさしい。

読みながら何度も涙ぐみたいような気持ちになりました。

ばななさんの登場人物はみんな弱くて強くてやさしい。

先にいってしまう親を見る子の視点と、可能性に満ちた子を見る親の視点の両方が描かれていて、どちらもまだ身近には感じていないけれど、なぜか胸にしみて励まされます。

「小説が読者に寄り添えたらと思う」とばななさんがよく書いているように、この本を読んでいる間はあたたかい空間につつまれるようでした。


  1. 2010-06-14(Mon) 21:28:57|
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街の灯  北村薫

北村薫さんの本を本屋さんで見つけました。

大好きな「円紫さんと私」シリーズとよく似た雰囲気を感じて久しぶりに文庫本を買いました。

舞台は昭和初期、上流家庭のお嬢様英子と運転手のベッキーさんが、日常の謎やさまざまな事件を読み解きます。

デビュー当時、本格ミステリーというくくりで話題になっていましたが、初めて北村さんの本を読んだとき、そのキャラクターのあたたかみに魅了されました。

高校生や大学生、社会人である女性の主人公は、いつもすっと背筋を伸ばしてるような清々しさがあります。

人間のずるさや暗さ、「時と人3部作」に見られる哀しみの要素も印象深いのですが、登場人物のキャラクターのおかげで読後は穏やかな余韻にひたれました。
「夜の蝉」のラストシーンや、「スキップ」のラスト近くの慟哭は忘れられない名場面です。

今回の本を読んで、北村さんらしいキャラクターに久しぶりに再会できてうれしくなりました。

これもシリーズらしいので、続きも読んでみようかな。




  1. 2010-06-02(Wed) 00:42:55|
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2分間の冒険

2分間の冒険

「都会育ちの田舎暮らし」というメルマガで紹介されていた岡田淳さんという作家。

「読書のすすめ」という店主が有名な本屋さんお勧めの
岡田淳さん3冊セットというのを見たら、なつかしいタイトルが。

2分間の冒険

主人公の悟は6年生。
クラスメイトのかおりと異世界に迷い込んだ悟は、竜と戦わねばならないことに。。

たぶん4年か5年のころに読んだ本。
ほとんど内容は覚えてないのに、とにかく面白くて夢中で読んだ記憶があります。

アマゾンの書評を見てたら徐々に思い出してきて、もう一度読みたくなってきました。

たしか、その異世界では竜に子供が生け贄として捧げられることになっていて、唯一の助かる道は、竜の謎掛けに答えること。

キーになる点を思い出すに、実は現代社会への鋭い視点なんかも組み込まれていたのではないかと思います。

共に困難に立ち向かうことで、心の結びつきが強まっていく悟とかおりの間に、
そこはかとなく漂う空気を感じてなんとなくドキドキしたことも思い出しました。

もちろん恋だの何だのは全くないんだけど、
竜と戦う直前に、悲壮感を感じながら語り合うふたりの姿に
ばーっと勝手に妄想をふくらませていたのでした^^

あっと驚いたり、ぞっとしたり、胸が締め付けられたり、爽快感を味わったり、
内容は覚えてなくても、そういう気持ちを思い出せることがうれしいです。

小学生はもちろん、大人も読んで楽しめる本じゃないかな?









  1. 2009-10-31(Sat) 23:29:22|
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